この記事では、たくさんあるTOEICのコツのすべてを徹底的に解説していきます!
TOEICは、各パートやテスト全体として様々なコツやテクニックがあるので、それを押さえることができれば、少ない労力で大幅に点数を伸ばすことができます。
逆を言うと、コツを知らないと取れるはずだった点数を逃してしまいます。
今回は、そんなTOEICのコツを紹介していきます。
基本的なテスト形式を知っている前提で話を進めるので、
テスト形式等をあまり知らない方は初心者向けTOEIC攻略記事一覧から見てください。
※多くのコツを紹介するので、目次から興味のあるものだけ選んで読んでください。
TOEICパート1のコツ
TOEICパート1のコツとは、動詞句が聞き取れればほとんどの問題を解くことができるという事です。
パート1では、写真に関する4つの説明文が放送されて、その中から写真の描写に最も適したものを選択するパートです。
その選択肢の正誤の判断は、ほとんどが動詞句を聞き取れればできてしまいます。
問題例を一つ上げます。(TOEIC公式問題改題)
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(A)
They’resettingsome furniture.(彼らは家具を設置している)
(B)They’reenteringa meeting room.(彼らは会議室に入っていくところだ)
(C)They’resittingat a table.(彼らはテーブルのそばに座っている)
(D)They’recleaningthe carpet.(彼らはカーペットをきれいにしている)
動詞以外を消してみましたが、いかがでしょうか?
動詞の部分だけ見れば正誤判断がついてしまうことが分かってもらえると思います。
なぜこんな方法で正誤がわかってしまうのかというと、パート1では主語がすでに写真で提示されているからです。
英語に限らず、文において大切なのは「主語」と「述語」です。
主語はすでに写真内で出ていますから、述語で最も大切な動詞の部分だけ聞き取れてしまえばいいというわけです。
全部の問題を100%解けるわけではないのですが、7割の問題は動詞さえ聞き取れれば解けてしまうでしょう。
残りの3割程度も、選択肢を2つまで絞ることができる場合がほとんどです。
そんなコツを基にした、パート1の攻略情報をもっと詳しくみたい方は、下記ページを見てみてください。
[sitecard subtitle=関連記事 url=https://rakutoeic.com/listening/toeic-part1]
きっとパート1がよりラクに高得点を取得することができるようになりますよ。
TOEICパート2のコツ
TOEICパート2のコツは、疑問文の最初の三語がわかれば正誤判断が簡単にできてしまう事です。
このコツはとても有名なので知っている人も多いかもしれません。
パート2はほとんどが疑問文なわけですが、
「英語の疑問文は何が聞きたいのかが最初の三語以内に詰まっている」
という特徴があります。
なので最初の三語が聞き取れてしまえば、答えには何がふさわしいかがわかってしまうんですね。
例えば…
How far~?って聞かれたら答えは「距離」
当たり前のことですね。
また、少数派ではありますが、パート2では疑問文以外の文が出題されることもあります。(最近若干多いかも…??)
呼びかける文や付加疑問文などです。下の記事で解説しているので見てみてください。
[sitecard subtitle=関連記事 url=https://rakutoeic.com/listening/part2heisha]
あとパート2には、すこし裏技的な正誤の判別法もあったりします。(使える状況はかなり限定されますが)
もっと詳しくパート2の攻略方法を知りたい方は、下の記事で解説しているのでよかったら見てみてください。
[sitecard subtitle=関連記事 url=https://rakutoeic.com/listening/toeic-part2]
「私わかんないわ~ジョンなら知ってるんじゃない?」みたいな。
はぐらかすような返答は、消去法を使う事で比較的簡単に解くことができます。
TOEICパート3・4のコツ
TOEICパート3・4のコツは、話の展開と質問がワンパターンなことです。
話題の提示
↓
追加情報
↓
次の行動
残念ながら全部というわけではないですが、9割方この話の展開になります。
そして、話の展開が決まってしまっていることによって、質問の内容も毎回同じものばかりになっています。
これを利用すれば非常に楽に問題を解いていくことができます。
慣れれば本文を聞かなくても3問全部解けてしまったりもします。
この特徴の詳しい活用方法はは下記記事で解説しています。
話の展開と質問のパターンが決まっていることについて掘り下げて紹介して、スコアアップに結び付ける方法まで解説しています。
[sitecard subtitle=関連記事 url=https://rakutoeic.com/listening/part3-part4-toeic]
一時期、TOEICの公式問題集の日本語訳だけを見まくれば点数が上がる!という勉強法が紹介されたことがあります。私自身はその本を直接見てはいないのですが、「そんなやり方通用するわけない!」とそこそこバッシングもされていました。笑ですがその勉強法は、パート3・4でパターン化された本文と質問文の特徴つかむという点では、かなり有効な勉強法です。
結構それだけでもスコアアップにつながったりしますよ。
本文の話の展開と質問文がパターン化されている事を利用する!
TOEICパート5のコツ
TOEICパート5のコツを紹介する前に、パート5に対するよくある誤解を解いていきたいと思います。
皆さんはパート5を文法問題だと思っていませんか?
実は純粋な文法問題は少数派です。
パート5は45%が語彙問題、30%が品詞問題です。
(品詞問題は広い意味では文法問題になるかもしれませんが、一応ここでは中学高校で教わるような英文法が問われる問題を文法問題とします。)
なのでパート5を解けるようになりたいと思ったら、第一に単語とか熟語の練習をするべきです。
よく、高校性が使うような分厚い文法書をパート5対策として勉強している人がいますが、正直言って点数アップにはほとんどつながりません。
頻彙問題・品詞問題が解けるようになれば8割近い問題を解けるようになります。どのように攻略していけばいいのか具体的な方法は、パート5の攻略記事で解説しています。
[sitecard subtitle=関連記事 url=https://rakutoeic.com/reading/part5-kouryaku]
(※パート5のコツというよりは、パート5の「勉強の」コツになってしまいました。)
あと、パート6には特にコツらしいコツはないので飛ばします。
パート5がある程度解けるようになれば、パート6は大体解けるようになります。
なのでパート6は気にしなくていいです。それでも詳しく知りたい方はパート6の攻略記事を見てみてください。
TOEICパート7のコツ
TOEICパート7のコツを紹介する前に、一つ、質問をさせてください。
実はこの質問に答えられるかどうかで、TOEICパート7のコツがわかっているかどうかわかります。
では質問です。
答えは・・・
「そういえば思い返してみると、e-mailが多いなあ」って思った方は、きっと何回もTOEICを受験しているか、問題を良く分析しているのだろうと思います。
結局のところ、TOEICパート7のコツとして何を言いたいのかというと、パート7は出てくる文書が大体決まっていることです。
それを利用することがパート7のコツです。
そして、そのパート7でよくでる文書は形式的なものが非常に多いです。
一番多く出題されるE-mailはその代表格です。
日本語で想像してもらえばわかりやすいですが、E-mailってどこに何の情報が書いてあるか、分かりやすく書くものです。形式が大体決まっていて、どこに何を書くかってのも大体決まっています。
英語だって同じなんです。
私は実際には英語でメールのやり取りなんかはしたことないですが、TOEICのE-mailは形式的です。
形式が決まっているという事は大体どこに何が書いてあるかがわかるので、解答の根拠が見つけやすいという事です。
それがTOEICパート7のコツです。
※TOEICパート7の良く出てくる文書の中で、「記事」は形式がバラバラです。なにかいい方法知っている人いらっしゃいましたら、教えてください。
パート3・4のコツを紹介した時に余談で言いましたが、パート7でも日本語訳をひたすら眺めるという勉強法が有効です。
英語の文書にどこに何を書いているのかが事がわかるだけでスコアアップにつながります。
勉強のコツ
勉強のコツは、得点に直結するところから勉強していくという事です。
TOEICで一番点数に直結して、スコアアップのための即効性が高いものは「語彙」です。
「まずは基礎固めで英文法を復習してから~」とかいっていると、スコアがなかなか伸びません。
900点や満点を継続的にとりたいならば基礎力は欠かせない(と970点の友人は言っていました)ですが、目標点数が800点程度であればがっちり基礎固めとかする必要はないです。
私のTOEIC最高スコアは815点(一年前)で、4か月で560→815まで伸ばした経験があります。
4か月で点数を大幅に伸ばした時にしたのは、基礎を完全に無視して、TOEICによく出題される所だけを集中的に取り組むという勉強です。
高校の英語の模試の偏差値は20台ですので、もともと基礎力があったというわけではありません。(偏差値に20台ってあるんだっていう衝撃を受けたことを覚えています)基礎力もくそもないようなレベルですが、基礎を無視しても、得点に直結するところだけを覚えていけば、800点は取れるようになりました。
ですから、文法とか後回しでいいので、一番点数につながる語彙からやってみてください。
(ほとんどの人にとっては「語彙」)
何から勉強したらいいかがわかる方法
自分の得点に直結するところがどこかよくわからず、何から勉強したらいいのかがわからないという方は、このようなグラフを作ってみてください。
縦軸に必要性、横軸に即効性を置いています。

字が汚くて恐縮ですが、縦軸に必要性、横軸に即効性を置いてグラフを作成します。
その中にすべきだと思う英語の勉強を書いていきます。
必要性はTOEICの点数を伸ばすために必要かどうか、即効性はすぐに点数が伸びるかどうか。
このグラフの一番右上に来たものが一番優先して勉強するべきものです。
全体的なコツ
TOEIC全体に通ずるコツは消去法で解くという事です。
問題を作っている人の気持ちを想像してみれば、消去法がいかに有効かという事がわかります。
TOEICは基本的には4択ですが(パート2は3択)、一つの正解はともかく、3つは絶対に誤答だとわかるものにしなくてはいけません。
正答になりえるものが2つ以上あったら、TOEICは大バッシングを浴びてしまいます。
ですから、不正解の選択肢は、明確な根拠があって絶対に不正解になるように作成しなくてはいけません。
絶対に誤答になる選択肢を作るというのはけっこう難しい作業です。
様々な角度から見れば正解とも言えなくもない…?みたいな余念を残してはいけないからです。
ですから、正解の選択肢よりも誤った選択肢の方が圧倒的にわかりやすいようになっているのです。
ですからTOEIC全体として、消去法が非常に有効なのです。
コツというのは、知っているだけでは意味がありません。実戦で使ってスコアアップに結び付いて、初めて意味があります。