文法の知識をどうやってスコアに結びつけるの?
この記事では、確実にスコアアップにつなげるためのTOEICの英文法について解説していきます。
「英文法」というと、高校で学習するような高度な英文法を思い浮かべるかもしれませんが、
TOEICで必要な英文法の知識と、学校教育で習うような英文法の知識には、大きな違いがあります。
ですので、学校教育と同じように文法を学習してしまうと、スコアアップにつながらない可能性が高いです。
ですので、まずは、TOEICに必要な英文法とはなんなのか?について整理する必要があります。
TOEICで求められる文法について正しい理解ができたら、
その文法の知識をスコアアップに結びつける方法や勉強について解説していきます!
TOEICでスコアアップにつながる英文法って?
では、「スコアアップにつながる英文法ってなんなのか?」を解説していきます。
TOEICに求められる英文法は、大きく2つに分けることができます。
・中学校レベルの英文法の知識
・英語の文構造を理解するチカラ
必要なのは、中学レベルの英文法の知識と、英語の文構造を理解するチカラです。
高校で習うような、高度な英文法は必要ありません。
また、中学レベルの英文法の知識といっても、その知識の使い方は、
学校教育での使い方とは異なります。
どのような文法力が求められるのか、正しい理解をしてもらうために、
いま紹介した2つの文法力について、もう少し掘り下げて説明します。
中学校レベルの英文法の知識
まずは求められる英文法の1つめ。中学校で習う英文法の知識です。
どこで必要になるのかというと、一番は文章を読解する時に必要です。
中学レベルの英文法が分かっていないと、そもそもTOEICで出題される文の意味を理解することができません。
もう一つこの知識が必要なときは、Part5で中学レベルの英文法の知識が問われる時です。
ですが、出題されたとしても数問程度ですから、文法を身に着ける目的としてはオマケ程度です。
あくまでも、中学校レベルの英文法を身に着ける一番の目的は、文章を読解するためであることを覚えておいてください。
(パート5でも数問中学校レベルの英文法が問われる)
英語の文構造を理解するチカラ
文構造を理解することについて、人によって感覚が違う可能性があるので、
まずは「文構造を理解するってどういうこと?」って話から始めます。
結論からいいますと、
文構造を理解するという事は、語句同士の関係を理解するという事です。
語句同士の関係を理解できるという事は、英文に対して、以下のような理解ができるという事です。
今は何を説明しているのかわからなくても大丈夫です。
「宇宙飛行士の志望者は、厳しいトレーニングを受ける」
・Aspiring astronauts
“Aspiring”「~志望の」という形容詞は”astronauts”「宇宙飛行士」という名詞を詳しく説明(修飾)している。
・undergo
“undergo”「~を経験する」は動詞。Aspiring astronautsという主語の動作を表す。
・rigorous training
“rigorous”「厳しい」は形容詞。”training”という名詞を説明している。
合わさって「厳しいトレーニング」という意味であり、undergoの目的語になっている。
英文に対してこのような理解ができることが、英語の文構造を理解するチカラです。
このチカラは、文章を読解するためだけでなく、Part5の「品詞問題」という問題でよく直接問われる力でもあります。
ここまでの内容を一旦まとめてみましょう。
TOEICに求められる英文法
中学校レベルの英文法の知識→文章を読解するために必要!
・英語の文構造を理解するチカラ=語句同士の関係を理解するということ
→文章読解・Part5を解くときに重要!
補足:中学高校で習う英文法とのギャップ
TOEICを受ける方は、中学・高校と文法を習ってきた、もしくはいま習っているという方がほとんどだと思います。そのような中学高校で教わる英文法と、TOEICで求められる英文法のギャップについて話していきたいと思います。
TOEICでは、中学高校で習うような文法を直接問う問題はあまり出題されません。
文法的な知識が正解するためのカギになるという事はあっても、いわゆる中学高校で出題されるような文法問題はあまり出題されません。
代わりに多く出題されるのは、品詞問題です。
空欄に入る最も適切な品詞はどれか、を問う問題ですが、これは中学高校で習う文法問題、というよりは「文構造を問う問題」であると言えます。
適切な品詞を見分けるために必要なのは、構造を見分ける力です。どれが主語で動詞で形容詞で副詞なのか、という事を意識して読み取る必要があります。
補足2TOEICは高度な英文法を求めていない
もうひとつ、TOEICが高度な英文法の知識を求めていないということについて補足をしておきます。
TOEICで測る英語力というのは、日常やビジネスでのやり取りで使われる英語力です。
TOEICの公式サイトを見てもらえばわかると思いますが、TOEICはそういう理念で運営されているテストです。
なので、抽象的な文、エッセイ、学術的な英文は出題されません。
そして日本の高校で習うような高度な英文法は、日常会話やビジネスで使われることはほとんどないので、高度な英文法の問題を出題することは、TOEICの試験としての目的とは離れてしまいます。
なので、TOEICに高度な英文法の知識が求められることはほとんどないのです。
(※たまにPart5で一問程度、難しい英文法問題が出ることはありますが、出るかでないかわからない1問のために勉強時間を割く必要はありません)
それではここまでの内容を踏まえて、
TOEICに求められる文法力をどうやってスコアアップにつなげていくのかについて解説していきます。
TOEICの英文法力を身に着けてスコアアップする方法
では、TOEICに必要な2つの英文法を身に着けるにはどうしたらよいのでしょうか?
まずは、中学校レベルの英文法を身に着ける方法から解説していきます。
中学レベルの英文法がもう身についている方は、下にスクロールして、
英語の文構造を理解するチカラを身につけるという章から読んでいってください。
中学校レベルの英文法を身に着ける方法
まずは、中学校レベルの英文法を身に着けるにはどうしたらよいのかについて解説していきます。
中学校レベルの英文法は主に読解のために必要だという話をしました。
なので読めればOKなわけです。
中学レベルの英文法であっても、
体系的な文法の知識や書き取りや日本語訳する力はあまり必要がありません。
「中学校レベルの英文法とかあんまり覚えていないな…」
と思ったとしても、読めるなら基本的にはOK。
もし全く読めないならば、マンガでおさらい中学英語という本を読むとよいです。
書店には様々な中学英語を復習できる本があるはずなのでいろいろ見てみてください。
「読めればOK」の基準で選ぶとTOEIC対策においては外れません。
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中学校レベルの英文法を読むことができる人は、
英語の文構造を理解するチカラを身に着けていきましょう。
次の章で解説していきます。
英語の文構造を理解するチカラを身に着ける方法
中学レベルの英文法なら大丈夫!という方は、
英語の文構造を理解するチカラをゴリゴリに磨いていきましょう。
英語の文構造を理解するチカラは、文の読解のためだけでなく、Part5の「品詞問題」のために必要なんだという話をしました。(参考:Part5の品詞問題とは?)
ですので、英語の文構造を理解するチカラを身に着けるには、
「Part5から取り組む」のか、「文の読解から取り組む」のか、という2つのアプローチがあります。
・Part5の問題を解く中で文構造を理解するチカラを身に着ける→自身がある人向け
・TOEICに必要な英文構造を体系的に理解してからPart5の問題演習をする
文構造の理解にある程度自信があるならば、さっそく問題演習に取り掛かって、
文構造から問題を解いていく経験を積むとよいでしょう。
おすすめなのは「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」という教材です。なかなかボリュームがありますが良い教材です。
この本を極めればパート5を極めたと言っても過言ではありません。
TOEICに必要な英文法の知識を体系的に身に着けたいならば、スタディサプリのTOEIC対策コースを受講することをオススメします。月額料金制ですが下手な教材を買うより安いです。
TOEICの本を何冊も出している有名講師の講義が聞き放題なのと、
20回分のテストを解説動画付きで受験できます。
さらに高みを目指いしたい方
そんな人には、一億人の英文法 という文法書をおすすめします。
英語の本質に触れながら解説してくれるので、とても分かりやすく頭に残ります。
体系的な知識が身につくので、応用も効きます。
学校教育での英文法にとらわれない形で文法の解説がなされているので、学校教育での英文法がしっくりこなかった人にこそ読んでほしい本です。
ですが、この本で文法を極めるまでには、そこそこの根気と時間が必要です。
英語力を身に着けたいならばよいですが、TOEIC対策だけをするならばかなり遠回りになるので気を付けてください。
ここまで、TOEICで必要な英文法について解説してきました。
英文法を身に着けるならば、先程紹介した「スタディサプリTOEIC」が頭一つ抜けて素晴らしい教材なので、ぜひレビュー記事なども見てみてください。
このサイトでは、その他にも様々なTOEIC攻略記事を掲載していますので、よかったら別の記事も見てみてください。