TOEICを運営しているETSから、頻出単語集が発売されました!
前に「公式問題で学ぶボキャブラリー」っていう本を公式が出していた気が…?
(「頻出単語集」としては初めてってことなのかな?まあいいや)
今回はそんな(自称)公式初の頻出単語集のレビューを行っていきます!
ちなみに私のTOEICスコアは800点程度です。(2019年6月時点)
まずは公式ボキャブラリーブックの基本的な情報です。
・収録表現は1150語と丁度いい量。
・単語だけでなく、複合語なども掲載している。
・掲載されている表現の難易度は高くない。
目標が600~700点レベルの人向けと言った感じ。
まずは、良い点から紹介していくとします。
TOEIC 公式ボキャブラリーブックの良い点
TOEIC単語帳公式ボキャブラリーブックの一番良い点は、
掲載されている単語は今後のテストで出題される単語である、ということです。
公式が「テストに頻出だから買ってね?」と銘打って売り出しているということは、掲載されている単語は、「この単語を本試験で出すからおぼえておけよ!」という公式からのメッセージです。
ここに書いてある単語が出題されなかったら、もはや公式が詐欺をしているようなものです。
公式が頻繁に出ると言っているわけですからね。
だから、ここに掲載されている単語を覚えることができれば、必ずTOEICに役に立つという事です。
著作権の関係で写真は載せられませんが、一部の単語には注がついていて、どういう形で問われるのかが書いてあったりします。
テストで問われる形を公式が紹介してくれるというちょっとズルい(?)単語帳です。
これは公式だからできる、この単語帳の素晴らしい点です。
また、セットフレーズや句動詞・複合名詞など、頻出熟語の紹介がそこそこ充実しているのは、パート5の語彙問題対策には役立ちそうです。
TOEIC 公式ボキャブラリーブックの悪い点
では一方で「TOEIC公式ボキャブラリーブック」の悪い点を挙げていきます。
公式だからできる収録表現や中の素晴らしい点を紹介しましたが、
普段使いの英単語帳としてはちょっとどうかな?という点もあります。
TOEIC 公式ボキャブラリーブックの使いにくさ
TOEIC公式ボキャブラリーブックは、
- 通勤通学など移動中に単語を勉強している人
- 隙間時間などで気軽に単語帳を開いて勉強したい人
にとっては、使いにくい単語帳であるかもしれません。
なぜかというと、片手で勉強できない本のサイズとページ構成だからです。
通勤通学で勉強するのにもってこいな「特急シリーズ」とのサイズを比較してみるとこんな感じです。

このくらいのサイズだと片手で開けません。
そのうえ、右のページにも左のページにも単語が同じように並んでいるので片手で開くと、右側のページの単語が見えなくなります。
なので、机の上で勉強する時や、両手で本を開いてじっくり読めるようなタイミングでしかこの本はつかうことができません。
よって、「通勤通学などで単語を勉強している人」や、「隙間時間などで気軽に単語帳を開いて勉強したい人」
にとっては、使いにくい単語帳であると言えます。
TOEIC 公式ボキャブラリーブックのちょっと残念な点
TOEIC公式ボキャブラリーブックのちょっと残念な点としては、アウトプットやインプットをするための機能が弱いことです。
赤シートで日本語意味を隠すことができるようになっているのですが、すぐ下に例文の日本語訳が書いてあるのでどうしても目に入ってしまいます。
単語を見ながら意味を思い出すというアウトプットをしながら単語を覚えていきたい人にとっては、フラストレーションが溜まってしまうかもしれません。
また、単語をインプットするには単語ごとの情報が少ないとうに感じました。
人間は、モノを覚える時に、関連付ける情報が多ければ多いほど記憶をすることができます。
単語を覚える時には、日本語訳だけでなく、使い方のTIPSや単語の由来など、追加情報があった方が記憶に残りやすいと言われています。
分かりやすい例としては「歌の歌詞」です。
ただの文字の羅列を暗記するのは困難なことですが、歌の歌詞を覚えることは比較的簡単です。
これは、歌詞という文字の羅列に「リズム」や「意味」や「情緒」など、様々な追加情報が加わっているからです。
その点から見ると、この単語帳は情報量がシンプルすぎると言えます。
前述の注がついている単語はともかく、そうではない単語に関しては、1単語に対して1つの日本語訳と例文があるだけになっています。これは覚える時に、ただ単語と日本語訳を関連付けるだけになってしまうため、記憶の定着が困難です。
TOEIC 公式ボキャブラリーブックのレビュー
「公式ボキャブラリーブック」のレビューの結論としては、
この本だけでインプットやアウトプットまで完結させるには物足りない。
私は、普段使いの単語帳として使うのではなく、TOEICに頻出の単語を集めた一覧として、参照するために使っていこうと思います。
どの単語帳が合うのかはその人次第なので、興味がある方は本屋で手に取って見てはいかかでしょうか。
以上!「公式ボキャブラリーブック」のレビューでした!
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