この記事では、TOEIC Part2を無駄なく最短距離でスコアアップするために、必要なコツやテクニックを紹介していきます!
最初は、Part2の問題形式を知らない人向けに、Part2の問題形式から説明していきます。
TOEICPart2ってどんなパート?
TOEICPart2は「応答問題」と言われています。
質問や呼びかけに対して、適切な返事は次の3つうちどれでしょう?って聞かれる問題。
例えばこんな感じ。(わかりやすいように日本語で。)
Q 会議は何時から始まりますか?
(A) エミリーはアメリカ人です。
(B) 16時から始まります。
(C) 1階の会議室です。
さて、正しい返事はA・B・Cのうちどれでしょうか?って問題がPart2。
こういう問題が(もちろん英語で)25問出題されます。
問題自体は比較的簡単で、難しい英語はあまり出てこない。
でも、全て音声のみで文字のプリントはなく、放送は1回だけ。
しかも、回答時間は5秒しかないという鬼畜っぷり。
一見簡単そうに見えて、実はけっこう難しいパート。
ちなみにTOEIC Part2の問題用紙はこんな感じ↓

Mark your answer on your answer sheet.
(お前の回答をマークシートにマークしな!)
っていう指示が25問分書いてあります。
Part2の問題について、なんとなくイメージができてきたと思うので、最後に、実際の問題を見てもらおうと思います。
How many rental properties do you have?
(A)Five,I believe.
(B)On the fifth floor.
(C)It’s their own.
【日本語訳】
質問文:あなた方は何軒の賃貸物件を所有していますか?
応答文:
(A)5つだったと思います
(B)五階にです。
(C)それは彼ら自身のものです
答えは(A)
というわけで、ここまで「TOEICPart2ってどんな問題なのか?」を初学者向けに解説しました。
実際のリスニング音声を聞いてみたいって人は、YouTubeなどで「TOEIC Part2」とかで検索すれば出るんじゃないかな。多分。
ここからは、そんなTOEIC Part2の攻略のコツについて話していきます!
TOEIC Part2の攻略のコツ
TOEICPart2の攻略のコツを紹介していきます!
Part2の攻略のコツは
- 最初の3語に注目すること
- 消去法で解くことです
の2つです!
この2つを意識すると、Part2を解くのがだいぶ楽になります。
そこまで英語力がなくても、高得点が取れるようになります。
Part2は質問文の最初の3語に注目する
Part2は質問文のうち、およそ8割が疑問文なので、最初の3語が聞き取れれば、質問文の意図を大体つかむことができます。
・Where~? (どこ?)
・How long ~? (どのくらいの長さ?)
・Would you like ~? (~したい?)
・Can you ~? (~してもらえる?)
みたいに、英語の疑問文は最初の3語以内で聞きたい内容がなんとなくわかるようになってる!(一部例外もアリ。)
ということは、最初の3語だけ聞き取れれば、選択肢をだいぶ絞り込むことができます。
質問文の細部までは分からなくても、おおまかに聞きたい内容さえわかれば、不正解の選択肢はほぼわかるので、消去法で正解できます。
理想を言うと、ちゃんと英語力を身に着けて、全部聞き取ったうえで正解するのが理想なんですけどね。
ポイントだけ聞きとって消去法を使うと、あまり聞き取れなくても高得点は取れてしまいます。

先ほど、「およそ8割が疑問文」といいました。
じゃあ残りの2割は?って話は、下の記事で解説していますので、興味がある人は見てみてください。

TOEICPart2は消去法で解く
TOEICのPart2は、消去法で解くことがとても大切です。
なぜかというと、TOEIC Part2は「遠回しな返答をする問題」がとても多いので、消去法で解く方が圧倒的に解きやすいからです。
遠回しな返答をする問題はこんな感じ。わかりやすいように日本語で。
Q「会議はいつ始まりますか?」
(A)「エミリーがメールしてくれています」
(B)「ジョンはおなかがすいています」
(C)「不動産収入で暮らしています」
答えは(A)です。
「会議はいつ始まるか?」という質問に対して、時間を直接答えるのではなく、
「エミリーが会議の時間をメールしてくれているから、そのメールを見なさいな!」
と遠回しに伝えています。
このような選択肢は最近明らかに増えてきています。
なので、正解を選ぶより、不正解の選択肢を消していって、残ったものを解答する方が合理的です。
Part2の遠回しな返答問題について深く知りたい人は下の記事を見てみてください。(中級者向け)

Part2を不安なく、消去法ではなく完璧に解くことができる人なんて、ネイティブ並みの英語力を持った人だけです。
消去法で解くのに抵抗があったとしても、最短で点数を伸ばしたいなら、必ず消去法で解いてください。
これからPart2がどれほどシビアなタイムスケジュールで進んでいくか、紹介していくよ!
Part2のタイムスケジュール
TOEICPart2の「超シビア」なタイムスケジュールを見ていきたいと思います。
Part2はこのようなタイムスケジュールで進んでいきます。
1 | Part2の説明 | 約30秒 |
---|---|---|
2 | 質問文の放送 | 3~7秒 |
3 | (A)(B)(C)の選択肢の放送 | 10~15秒 |
4 | 回答時間 | 5秒間 |
2.質問文の放送 に戻る | ー |
読まれる英文の長さによって、放送の長さは変化します。
回答時間が5秒しかなく、大体20秒おきに問題が次々やってくるので、悩んでいる暇なんてないし、10分近く集中力を保ち続けなくてはいけないからキツい。
シビアなタイムスケジュールにどう立ち向かう?
問題は、「Part2のシビアなタイムスケジュールにどう立ち向かうか?」です。
一回で全部英文を聞き取り、すぐに正誤を判断できるくらい英語力があればいいのですが、ほとんどの人はそうはいきません。
対策は一つだけで、「判断材料を絞る」ことです。
聞こえてきた情報すべてを短い時間で処理しきるのは、たいていの人には無理です。
ましてや慣れない言語ですから。
なので、聞き取れた英語のうち、正誤の判断に使うを部分を絞ってしまおう。
っていう戦略をとります。
質問文が
・疑問文なら最初の三語だけ。
・付加疑問文なら、最後の付加されている疑問詞だけ。
を使って選択肢を判断する。
もちろん、聞き取れた部分を全部比較して、じっくり考えて出した答えよりは精度は落ちます。
でも、Part2はとにかく迷っている暇なんてないので、「早く判断するための工夫」は必須です。
満点を目指しているわけではないのなら、精度よりも、素早く判断し次々と問題を解いていく方がよっぽど大切です。
ある程度TOEICの問題を解いたことがある人なら、数回意識して問題を解くだけですぐにできるようになります。
詳しくは、TOEICPart2の勉強法の記事で解説しているので、見てみてください。
(記事リンク貼り付け場所:TOEICPart2の勉強法)
Part2はテクニックが通用しなくなってきている
TOEICのPart2には、昔から有名なテクニックがありました。
それは
「質問文と似た音/同じ音の単語がある選択肢は不正解」
というものです。
実際の問題例を見てみます。
When’s the next conference room at the town hall?
(A)At the end of the hall.
(B)The last Wednesday of the month.
(C)The part improvemant plan.
このように、質問文の「hall」と選択肢の「hall」に同じ単語が使われています。
TOEICが似た音の選択肢で不正解の選択肢に誘導しようとしているひっかけ問題なので、不正解だ!
というテクニックがまかり通っていました。数年前までは。
今は、テクニックが有名になりすぎたせいで、TOEICはこのようなひっかけ問題はあまり出してきません。
むしろ、最近の公式問題集には、「全く同じ音の単語」が質問文と選択肢に入っているのに正解になる問題があるくらいです。
Part2に限らず、TOEICはテクニックで問題を解かれることを嫌い、対策をしてきています。詳しく知りたい人はよかったら下の考察記事も見てみてください。
