Part3Part4で、質問文の先読みは必須です。
ネイティブ並みの英語力を持っていて、記憶力が抜群にある人でない限り、Part3&4では先読みをしないと詰みます。
今回の記事は、そもそも先読みって何?という話と、先読みの詳しい方法、先読みがいかに必要なのか、について解説していきます!
先読みがどんなもなのかすでに知っている人は、下の目次の「先読みの方法」という章から見てください。(クリックorタップすると飛びます)
そもそもPart3&Part4の先読みって何?
まずは、そもそもPart3とPart4の先読みとは何か?について話していきます。
※Part3&Part4の問題形式を知らない人は↓の記事から見てください。

Part3とPart4では、英文1題に対して3問の質問が出題されるわけですが、英文が読まれる前に質問文を先に読むというのが先読みです。
先読みをすると、
- どこに注意をして聞けばいいのかわかる
- 答えの根拠になる部分を聞き逃しにくくなる
っていうメリットがあるわけなんですけども、
どっちかというと先読みは、「するメリット」よりも、
「しないデメリット」の方が大きいんですよ。
先読みせずに英文を聞いた後に質問を見てしまうと、
どこが問われるのかわからないから、英文の答えになりそうなところを全部丸暗記しなくちゃいけないっていう状態になったり
聞き取れていたはずなのに内容が思い出せない!ってことになったりします。
なので、先読みをして必要なところだけをしっかり聞き取ってやろうってわけです。
というわけで、先読みとはなに?ってことと、先読みをする目的を説明したところで、先読みの詳しい方法についてみていきたいと思います。
実際の問題で試してみたい人は、TOEICの公式サイトの問題のサンプルや、スタディサプリTOEICの無料お試しなどで、実際に試してみてください。下のリンクから飛べます。
TOEIC公式サイトサンプル問題(外部リンク)
TOEICテスト対策(外部リンク)
Part3&Part4の先読み時間
Part3&4の先読み方法について話していきたいと思います。
Part3&4では、先読みをする場合、こんな感じのタイムスケジュールで進んでいきます。
1.先読み(15~20秒)
2.本文聞く(30~60秒)
3.問題を解く(20~30秒)
問題によってばらつきがあるので一概には言えませんが、超シビアなタイムスケジュールです。
15秒で3問先読みして、英文を聞いた後に、1問あたり7秒で解き進めなくてはいけないわけなので、キッツいんですねこれが。
ちなみに、次の英文の放送が始まるまで、残り15秒になるタイミング、つまり先読みを始めなくてはいけないタイミングは、第3問の質問の放送が始まったタイミングです。
迷っている暇はないし、「うーん」と考えている暇がなんてないわけです。
となると、英文を聞き取るリスニング力だけではなくて、質問文や選択肢の英語を「素早く読む」力は必須。
リスニングのくせにリーディング力が求めてきやがります。
先読みには種類がある!
先読みの方法はいくつか種類があるので、自分に合った方法で行いましょう。
レベル1 質問文だけ読む
一番オーソドックスなのは質問文だけ読むパターンです。
3つの質問文を15秒以内に読みます。
TOEIC公式のサンプル問題を下に置いておきますので、ちょっとためしに15秒で読んでみてください。
No. 32 Why is the woman calling?
(A) To cancel an order
(B) To complain about a product
(C) To redeem a gift card
(D) To renew a warrantyNo. 33 What does the man ask the woman about?
(A) A model name
(B) A brand of coffee
(C) A catalog number
(D) A date of purchaseNo. 34 What does the man offer to do?
(A) Provide a discount
(B) Send a free sample
(C) Extend a warranty
(D) Issue a refund(引用元:https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format/sample03.html)
どうでしょう。3つの質問を15秒以内に読めましたか?
もし読めないなら、リーディング力を高めないといけません。
レベル2 選択肢を一部だけ読む
ちょっとレベルアップして、選択肢も一部だけ読むというやり方もあります。
質問文を読んだうえで、選択肢も一部読むことで、本文の内容を予想したり、読んだ選択肢が正解であった場合は、英文を聞いた時点で即回答できるようにできます。
選択肢まで見ることで、質問文の内容をより鮮明にイメージできるので、質問の内容を頭に残しやすくもなります。
↓TOEIC公式サンプル問題
No. 35 Where do the speakers work?
(A) At a hotel
(B) At a department store
(C) At a restaurant
(D) At a call centerNo. 36 What does the man ask about?
(A) How many people have applied for a promotion
(B) If a manager is in the lobby
(C) Whether a position is available
(D) When new shifts will be assignedNo. 37 What does the woman say the man should be prepared to do?
(A) Handle customer complaints
(B) Work within a budget
(C) Get to know local clients
(D) Work evening hours(引用元:https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format/sample03.html)
ここでは(A)と(B)だけ読んでみます。
ちょっと実践してみようと思います。
No. 35 Where do the speakers work? (話者はどこで働いていますか?)
(A) At a hotel (ホテルで働いているよ)
(B) At a department store(デパートで働いているよ)
という質問を先読みした後に、
No. 36 What does the man ask about?(男性は何について尋ねていますか?)
(A) How many people have applied for a promotion(プロモーションに何人の人が応募したか?)
(B) If a manager is in the lobby(マネージャーがロビーにいるかどうか)
という質問を先読みしてみると、若干話がつながってきます。
ホテルで働いている人が、ロビーにマネージャーがいるか聞いている?みたいな予想を立てることができます。
実際にはこの問題では英文にロビーにマネージャーがいるか聞いている描写がないので、この予想は外れているわけなんですけども、
質問と選択肢を見ることで、どんな文なのか予想を立てることができます。
その予想が外れてたとしても、予想を立てるというプロセスを踏んだことで、質問文と選択肢の内容がかなり頭に残すことができると。
なので実際に英文を聞いたときに、選択肢が間違いかどうかがすぐに判別できるし、英文を聞いた後に回答にかかる時間をぎゅっと縮めることができます。
でも15秒でここまで読むのはかなり大変です。やっぱリーディング力が必要。
レベル3 選択肢まで全部読む
上級者は、選択肢まで全部先読みします。
質問文と選択肢を全部頭に入れて、英文を聞きながら正解がどれかを考えます。
英文が読み終わった後に考えるのではなく、聞きながら解いて、英文の放送が終わったらマークするだけです。
なので、問題を解くために与えられている時間をすべて先読みに回します。
この方法は、
- 短期記憶能力に優れている
- 英文を聞き取る能力がある
- 選択肢と質問文を高い精度でリーディングできる
って人じゃないと無理です。
少なくとも僕には無理でした。
やってみたんですけど、英文を聞いている間に、質問と選択肢の内容忘れてしまうんですよね。
興味のある人はチャレンジしてみてください。
先読みは推奨ではなく「必須」
ここまで、先読みについてお話してきましたが、先読みは推奨されるテクニックではなくて、「必須」のテクニックであるということを話しておきたいと思います。
あなたがもし、ネイティブ並みの英語力を持っていて、かつ記憶力が抜群にあるわけではないのであれば、この「質問文の先読み」はTOEIC受験者には必須です。
なぜ質問の先読みが必須なのかというと、読まれる英文がかなり長いからです。
Part3&Part4の本文はおよそ30秒~60秒ほどです。慣れない言語の1分近い文章を暗記して、3つの質問に答えるというのは、天才でもない限り不可能です。日本語でも結構大変なくらいです。
なので、先に質問文の先読みをして、何が聞かれるのかを意識しながら問題を聞くことは、点数を伸ばすためには「必須」だと思ってほしいです。
先読みする質問は2問だけでいい説
先読みが必須とはいっても、質問を3つ暗記するというのも意外と難しいものです。
ですが実は、先読みをしても覚えなくてはいけないのは2問だけです。
3問すべてをしっかり暗記して問題にのぞまなくてはいけないのかというと、そうではありません。
Part3&Part4の質問文の種類は「ピンポイント問題」と「テーマ問題」の2種類に分けられるということは↓の記事で解説していますが、

ピンポイント問題だけ先読みをして、テーマ問題は先読みする必要がないと個人的には思っています。
ピンポイント問題は、答えの根拠になっている部分を聞き逃したら終わりなので先読みが必要ですが、
テーマ問題は、英文全体を通して話のテーマがわかっていれば解ける問題なので、特に英文のどこを聞くかなどと意識する必要はないからです。
覚えなくてはいけない問題が2/3になると、だいぶ楽に先読みできるので、ぜひ試してみてください。
先読みした問題を英文を聞いているうちに忘れてしまう方向けの対処法の記事もよかったら見てみてくださいね~↓

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!